別府大仏に関する法的諸問題
大分県別府市で昭和3年に建立されて平成元年に解体撤去されたコンクリート製大仏に関する研究です。人骨等が混入されていたことを知って死体・遺骨に対する罪の成否という問題の研究に着手したのは平成末期でしたが、予想外に時間を要しました。刑法だけでなく民法や行政法にも関わる問題が多々あることに気付き、インターネット情報には間違いが多く、正確な情報を得るには現地に赴く他ない状況で、疫病蔓延のために出張禁止の指示が出されて調査中断を余儀なくされた時期もありました。依然としてよく判らない点もありますが、残り時間が少なくなったので、入手した情報に基づいて論文を書き、大学での籍が失われる前に公表した次第です。不十分な研究ですが、御聴講頂ければ光栄に存じます。