18歳の選挙権行使について~高校生が日本の民主主義を担う~
[浅賀 哲]
選挙権の行使・国民主権・選挙の4原則・選挙活動・政策判断などを広くテーマとし、選挙権年齢引下げに伴う受講者参加型講演。
18歳の選挙権行使について ~高校生が日本の民主主義を担う~
日本において,普通選挙制が導入されたのは1925年です。ただ,このときは満25歳以上の男子に限定されていました。男女にわたる20歳以上の国民のよる,普通選挙が実施されたのは,第2次世界大戦が終結した1945年です。以降,日本では約70年にわたり,この制度運用が定着していました。
2016年(平成28年)6月からこの制度が改められ,まさに今年は18歳以上の男女に選挙権の行使が認められた歴史的な時期にあたり,皆さんは,歴史の体現者になろうとしています。歴史の体現者である皆さんに,選挙権についてお話をする機会をいただき,大変うれしく思います。
ところで,選挙は政治を担う国会議員・地方議員を選定し,具体的な行政はその議員が採決した法律・条例に基づいて実施されます。これを広く「民主主義に基づく政治」ということがありますが,政治は普段は忘れがちです。ところが,例えば,皆さんが毎日通学している学校制度は,学校基本法に基づくものであり,皆さんが直面している大学入試も,国会や内閣,文部科学省等を通じて成り立っており,民主主義国家である日本では,すべて主権者である国民が自ら選択した実施内容なのです。
皆さんは,今までは,自身の考えを政治というシステムにおいて実現する機会はありませんでしたが,今年の6月からは,違います。皆さん自身が将来の日本を創り上げる,主人公に他なりません。
今日の勉強会は,是非,皆さん自身に今後,政治の主人公,主権者として主体的に考えてもらうために,質問を6個ほど用意してみました。是非とも,皆さん自身で考えてみてください。多くの問題は,実は学習という意味での「正解」はない難問ですので,自由に考えて頂いて結構です。
Q1 日本における選挙権の行使は,義務と考えますか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
この内容は,大学の法学部レベルの議論です。難しいと感じるのが当然です。何となく,「立憲主義」という考え方を感じて頂ければ,十分です。
〇憲法学の論争
選挙権の行使は,「機関としての公務という側面と,そのような公務に参与することを通じて国政に関する自己の意思を表明するという個人の主観的権利という側面の二面性を有すると解される」(佐藤幸治教授・憲法)というように,権利と義務といった,二面性があると考えられています。これに対して,主権原理との連携を基礎においた権利一元説が有力に唱えられています。
〇最高裁判所の裁判例紹介
最高裁判所判例(昭和30年2月9日大法廷判決)は,「国民主権を宣言する憲法の下において,公職の選挙権が国民の最も重要な基本的権利の一である」と判示しています。
○投票棄権者に罰則のある国
ベルギー,オーストラリア
なお,日本では,罰則規定はありません。
○ 立憲主義
国家権力を憲法によって制限するという考え方が立憲主義です。これは,近代国家の大原則です。決して,国家が国民に義務を課すことに本質があるのではありません。立憲主義は「国民の自由・権利と,そのための権力と行使のあり方を正式な文書において確認する考え方」とも言い換えられます。憲法の本質は,この点にあります。
【イギリスのマグナカルタ】
【フランスの「人および市民の権利宣言」】「権利の保障が確保されず,権力分立が定められていないすべての社会は,憲法をもつものではない」(16条)
【アメリカにおける憲法制定】
19世紀は,「憲法の世紀」と呼ばれています。
およそ憲法を持つ国は,法の支配の理念が行き渡り,憲法による国家権力の制限を課しています。
Q2 日本国憲法で最も中核的な条文・理念は,次のうち何ですか。
1 1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
2 9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
3 13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
【解説】
これは,国会でも議論された問題です。これも大学の法学部レベルでの議論で,高校生にとっては,迷う難問と思います。法学は,人類の歴史,哲学,論理が織りなす世界であることを感じてみて下さい。
〇 日本国憲法の国民主権の紹介
個人の尊厳という考え方は(13条),個人・人間が最も崇高であり,価値があるという考え方ですが,この考え方から国民主権(1条)が導かれ,その行使方法として選挙権があると考えるのが分かりやすいといえます。平和主義は,個人の尊厳を達成する前提となります。
Q3 投票価値の平等は,選挙の4原則のうち,どの原則に関わりますか。
1 平等選挙
2 普通選挙
3 秘密選挙
4 直接選挙
【解説】
この分野は,大学入学試験で出題されることがあると思いますので,是非とも教科書で復習しておいて下さい。
〇普通選挙:一定の年齢に達したすべての国民に選挙権,被選挙権を与えるという考え方です。
憲法15条がこれを規定しています。
△ コーヒブレイク:主な国の普通選挙の歩み
少年法,民法の成年は?
〇平等選挙:有権者の1票を同価値と考え,平等に扱うという考え方です。
△ 議員定数不均衡訴訟の課題 「違憲状態判決」とは何か?
〇秘密選挙:有権者の投票の秘密を保障するという考え方です
〇直接選挙:有権者が,直接候補者を選挙するという考え方です。
△ アメリカ大統領選挙
Q4 インターネットで,選挙活動をしても法律に違反しないか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
この分野は,公職選挙法の実際です。公職選挙法においては,選挙運動のルールが事細かく定められており,実際は規制が多いことを知っておいて下さい。
〇公示・告示:選挙の期日を広く国民が知ることができるようにすること
〇選挙運動の原則
× 事前運動
× 複数候補者の立会演説
× 署名活動
× 飲食物の提供
× 選挙に関する人気投票の公表
× 戸別訪問
△ インターネットの利用(公職選挙法改正)
〇投票 総務省レジュメ14pから15p
〇不在者投票
〇在外投票
Q5 公園に,サッカー場を建設する計画とゲートボール場を作る計画があるとします。あなたは,どちらの計画を推進する候補者を支持しますか。
1 サッカー場
2 ゲートボール場
3 どちらともいえない
【解説】
いよいよ,政治,政策について考えてみましょう。また,あなたは,自分1人くらいが投票しなくても良いと考えますか?
〇日本の社会は,「シルバー民主主義」と言われることがあります。
高齢世代の方が投票率が高い。
〇若者が政治を変える
△ アメリカにおけるベトナム戦争の終結
△ 若者の政治参加,政治意識に関する他国との比較
△ 台湾総統選挙
Q6 選挙に際しては,候補者が推進する政策を記載したパンフレットを読めば,候補者の政策は十分理解できると考えますか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
どうやったら,候補者の政策の本当の意味を理解できるのでしょうか?
〇投票にあたって,候補者の政策等を知ること
〇新聞社の世論調査,マニュフェスト,インターネット,政見放送,選挙公報,街頭演説,演説会,公開討論
〇何と言っても,政治問題について関心を持つことが重要。大学生になったら,新聞を読もう。
〇複眼を持つことが大切。反対意見について,調査してみよう。弁証法的な検討が有意義。世の中の政策は,光と影があります。
例:路上生活者には,食事を無料で支給するという政策はどうか。福祉的には良い政策であるが,財源的には,マイナス。どのように政策判断をするのが良いのでしょうか。
〇 最後に,今年の7月の参議院選挙は,国政にとって重要な選挙です。最初に参加した世代は,その後も投票率が高いと言われています。 主権者である皆さんで,日本の社会を創り上げましょう。
18歳の選挙権行使について
~高校生が,日本の民主主義を担う!~
1.日本国における,選挙制の歴史
ここで,問題です。明治時代には,30歳でも選挙権を持っていない人は,いましたか?
1925年 日本国において,初の普通選挙制が導入される
※ただし,選挙権は満25歳以上の男子に限定
1945年 選挙権が現行の「性別を問わず・20歳以上」に改正される
・・・以降,約70年にわたり,この運用が定着
2016年6月 選挙権が「18歳以上」に引き下げ
2.「民主主義に基づく政治」とは?
選挙によって政治を担う国会議員・地方議員を選定
↓
議員が決める法律・条例に基づいて行政が行わる
・・・『民主主義に基づく政治』という
3.身近な「政治」
普段は忘れがちな「政治」
しかし…
毎日通学している学校制度→学校基本法に基づくもの
大学入試→国会や,内閣,文部科学省等を通じて成り立っている
↓
民主主義国家である我が国では,すべて主権者である国民が自ら選択した事項
4.これから皆さんに求められること
これまで…自分自身の考えを政治というシステムにおいて実現する機会はなかった
↓
今年の6月から…皆さん自身が将来の日本を創り上げる,主人公
【問題編】
Q1 日本における選挙権の行使は,義務と考えますか。
1 はい
2 いいえ
Q2 日本国憲法で最も中核的な条文・理念は,次のうち何ですか。
1 1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する
日本国民の総意に基く。
2 9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争
と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれ
を放棄する。
3 13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利
については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必
要とする。
Q3 投票価値の平等は,選挙の4原則のうち,どの原則に関わりますか。
1 平等選挙
2 普通選挙
3 秘密選挙
4 直接選挙
Q4 インターネットで,選挙活動をしても法律に違反しないか。
1 はい
2 いいえ
Q5 公園に,サッカー場を建設する計画とゲートボール場を作る計画があるとします。あなたは,どちらの計画を推進する候補者を支持しますか。
1 サッカー場
2 ゲートボール場
3 どちらともいえない
Q6 選挙に際しては,候補者が推進する政策を記載したパンフレットを読めば,候補者の政策は十分理解できると考えますか。
1 はい
2 いいえ
18歳の選挙権行使について ~高校生が日本の民主主義を担う~
日本において,普通選挙制が導入されたのは1925年です。ただ,このときは満25歳以上の男子に限定されていました。男女にわたる20歳以上の国民のよる,普通選挙が実施されたのは,第2次世界大戦が終結した1945年です。以降,日本では約70年にわたり,この制度運用が定着していました。
2016年(平成28年)6月からこの制度が改められ,まさに今年は18歳以上の男女に選挙権の行使が認められた歴史的な時期にあたり,皆さんは,歴史の体現者になろうとしています。歴史の体現者である皆さんに,選挙権についてお話をする機会をいただき,大変うれしく思います。
ところで,選挙は政治を担う国会議員・地方議員を選定し,具体的な行政はその議員が採決した法律・条例に基づいて実施されます。これを広く「民主主義に基づく政治」ということがありますが,政治は普段は忘れがちです。ところが,例えば,皆さんが毎日通学している学校制度は,学校基本法に基づくものであり,皆さんが直面している大学入試も,国会や内閣,文部科学省等を通じて成り立っており,民主主義国家である日本では,すべて主権者である国民が自ら選択した実施内容なのです。
皆さんは,今までは,自身の考えを政治というシステムにおいて実現する機会はありませんでしたが,今年の6月からは,違います。皆さん自身が将来の日本を創り上げる,主人公に他なりません。
今日の勉強会は,是非,皆さん自身に今後,政治の主人公,主権者として主体的に考えてもらうために,質問を6個ほど用意してみました。是非とも,皆さん自身で考えてみてください。多くの問題は,実は学習という意味での「正解」はない難問ですので,自由に考えて頂いて結構です。
Q1 日本における選挙権の行使は,義務と考えますか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
この内容は,大学の法学部レベルの議論です。難しいと感じるのが当然です。何となく,「立憲主義」という考え方を感じて頂ければ,十分です。
〇憲法学の論争
選挙権の行使は,「機関としての公務という側面と,そのような公務に参与することを通じて国政に関する自己の意思を表明するという個人の主観的権利という側面の二面性を有すると解される」(佐藤幸治教授・憲法)というように,権利と義務といった,二面性があると考えられています。これに対して,主権原理との連携を基礎においた権利一元説が有力に唱えられています。
〇最高裁判所の裁判例紹介
最高裁判所判例(昭和30年2月9日大法廷判決)は,「国民主権を宣言する憲法の下において,公職の選挙権が国民の最も重要な基本的権利の一である」と判示しています。
○投票棄権者に罰則のある国
ベルギー,オーストラリア
なお,日本では,罰則規定はありません。
○ 立憲主義
国家権力を憲法によって制限するという考え方が立憲主義です。これは,近代国家の大原則です。決して,国家が国民に義務を課すことに本質があるのではありません。立憲主義は「国民の自由・権利と,そのための権力と行使のあり方を正式な文書において確認する考え方」とも言い換えられます。憲法の本質は,この点にあります。
【イギリスのマグナカルタ】
【フランスの「人および市民の権利宣言」】「権利の保障が確保されず,権力分立が定められていないすべての社会は,憲法をもつものではない」(16条)
【アメリカにおける憲法制定】
19世紀は,「憲法の世紀」と呼ばれています。
およそ憲法を持つ国は,法の支配の理念が行き渡り,憲法による国家権力の制限を課しています。
Q2 日本国憲法で最も中核的な条文・理念は,次のうち何ですか。
1 1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
2 9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
3 13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
【解説】
これは,国会でも議論された問題です。これも大学の法学部レベルでの議論で,高校生にとっては,迷う難問と思います。法学は,人類の歴史,哲学,論理が織りなす世界であることを感じてみて下さい。
〇 日本国憲法の国民主権の紹介
個人の尊厳という考え方は(13条),個人・人間が最も崇高であり,価値があるという考え方ですが,この考え方から国民主権(1条)が導かれ,その行使方法として選挙権があると考えるのが分かりやすいといえます。平和主義は,個人の尊厳を達成する前提となります。
Q3 投票価値の平等は,選挙の4原則のうち,どの原則に関わりますか。
1 平等選挙
2 普通選挙
3 秘密選挙
4 直接選挙
【解説】
この分野は,大学入学試験で出題されることがあると思いますので,是非とも教科書で復習しておいて下さい。
〇普通選挙:一定の年齢に達したすべての国民に選挙権,被選挙権を与えるという考え方です。
憲法15条がこれを規定しています。
△ コーヒブレイク:主な国の普通選挙の歩み
少年法,民法の成年は?
〇平等選挙:有権者の1票を同価値と考え,平等に扱うという考え方です。
△ 議員定数不均衡訴訟の課題 「違憲状態判決」とは何か?
〇秘密選挙:有権者の投票の秘密を保障するという考え方です
〇直接選挙:有権者が,直接候補者を選挙するという考え方です。
△ アメリカ大統領選挙
Q4 インターネットで,選挙活動をしても法律に違反しないか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
この分野は,公職選挙法の実際です。公職選挙法においては,選挙運動のルールが事細かく定められており,実際は規制が多いことを知っておいて下さい。
〇公示・告示:選挙の期日を広く国民が知ることができるようにすること
〇選挙運動の原則
× 事前運動
× 複数候補者の立会演説
× 署名活動
× 飲食物の提供
× 選挙に関する人気投票の公表
× 戸別訪問
△ インターネットの利用(公職選挙法改正)
〇投票 総務省レジュメ14pから15p
〇不在者投票
〇在外投票
Q5 公園に,サッカー場を建設する計画とゲートボール場を作る計画があるとします。あなたは,どちらの計画を推進する候補者を支持しますか。
1 サッカー場
2 ゲートボール場
3 どちらともいえない
【解説】
いよいよ,政治,政策について考えてみましょう。また,あなたは,自分1人くらいが投票しなくても良いと考えますか?
〇日本の社会は,「シルバー民主主義」と言われることがあります。
高齢世代の方が投票率が高い。
〇若者が政治を変える
△ アメリカにおけるベトナム戦争の終結
△ 若者の政治参加,政治意識に関する他国との比較
△ 台湾総統選挙
Q6 選挙に際しては,候補者が推進する政策を記載したパンフレットを読めば,候補者の政策は十分理解できると考えますか。
1 はい
2 いいえ
【解説】
どうやったら,候補者の政策の本当の意味を理解できるのでしょうか?
〇投票にあたって,候補者の政策等を知ること
〇新聞社の世論調査,マニュフェスト,インターネット,政見放送,選挙公報,街頭演説,演説会,公開討論
〇何と言っても,政治問題について関心を持つことが重要。大学生になったら,新聞を読もう。
〇複眼を持つことが大切。反対意見について,調査してみよう。弁証法的な検討が有意義。世の中の政策は,光と影があります。
例:路上生活者には,食事を無料で支給するという政策はどうか。福祉的には良い政策であるが,財源的には,マイナス。どのように政策判断をするのが良いのでしょうか。
〇 最後に,今年の7月の参議院選挙は,国政にとって重要な選挙です。最初に参加した世代は,その後も投票率が高いと言われています。 主権者である皆さんで,日本の社会を創り上げましょう。
18歳の選挙権行使について
~高校生が,日本の民主主義を担う!~
1.日本国における,選挙制の歴史
ここで,問題です。明治時代には,30歳でも選挙権を持っていない人は,いましたか?
1925年 日本国において,初の普通選挙制が導入される
※ただし,選挙権は満25歳以上の男子に限定
1945年 選挙権が現行の「性別を問わず・20歳以上」に改正される
・・・以降,約70年にわたり,この運用が定着
2016年6月 選挙権が「18歳以上」に引き下げ
2.「民主主義に基づく政治」とは?
選挙によって政治を担う国会議員・地方議員を選定
↓
議員が決める法律・条例に基づいて行政が行わる
・・・『民主主義に基づく政治』という
3.身近な「政治」
普段は忘れがちな「政治」
しかし…
毎日通学している学校制度→学校基本法に基づくもの
大学入試→国会や,内閣,文部科学省等を通じて成り立っている
↓
民主主義国家である我が国では,すべて主権者である国民が自ら選択した事項
4.これから皆さんに求められること
これまで…自分自身の考えを政治というシステムにおいて実現する機会はなかった
↓
今年の6月から…皆さん自身が将来の日本を創り上げる,主人公
【問題編】
Q1 日本における選挙権の行使は,義務と考えますか。
1 はい
2 いいえ
Q2 日本国憲法で最も中核的な条文・理念は,次のうち何ですか。
1 1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する
日本国民の総意に基く。
2 9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争
と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれ
を放棄する。
3 13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利
については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必
要とする。
Q3 投票価値の平等は,選挙の4原則のうち,どの原則に関わりますか。
1 平等選挙
2 普通選挙
3 秘密選挙
4 直接選挙
Q4 インターネットで,選挙活動をしても法律に違反しないか。
1 はい
2 いいえ
Q5 公園に,サッカー場を建設する計画とゲートボール場を作る計画があるとします。あなたは,どちらの計画を推進する候補者を支持しますか。
1 サッカー場
2 ゲートボール場
3 どちらともいえない
Q6 選挙に際しては,候補者が推進する政策を記載したパンフレットを読めば,候補者の政策は十分理解できると考えますか。
1 はい
2 いいえ